小川和紙の歴史

 小川町(埼玉県比企郡)の道の駅で「小川和紙の歴史」を見かけました。

小川和紙の歴史

 日本に製紙技術を伝えたのは、高麗人の僧「曇徴」であると「日本書紀」に記されています。
そして小川和紙は、1,300年の歴史があり「武蔵紙」として、正倉院の文書に記録が残されています。
小川町で手漉き和紙が盛んになったのは、原料の緒が自生していることと、恵まれた槻川の清流、そして慈光寺(都幾川村)の写経用に重宝されたことや、江戸という大消費地が近距離であったことなどが要因となったといわれ、最盛期は750軒もの漉き家があり、一大産地を形成していました。今でも、職人の手によって一枚一枚丹念に漉かれる、素朴で強靭な小川和紙は、手漉き和紙の持つ風合いや美しさが、自然に優しい伝統工芸品として見直され、工芸作家など多くの人に愛用されるようになりました。
中でも、細川紙は、小川和紙の名品として昭和53年に国の「重要無形文化財」に指定され、その名は全国に知られています。

平成13年8月
小川町・埼玉伝統工芸会館

(2018年10月27日現在)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする