明治遷都後初の宮中花見

明治遷都後初の宮中花見(1)

 東京都墨田区側の隅田公園の隅田川沿いを歩いていたら、「明治遷都後初の宮中花見」の解説板を見かけました。

明治遷都後初の宮中花見 江戸から東京へ、桜の継承

 江戸時代、花見の名所としての地位を確立していった墨堤は、明治時代になってもその魅力を増していきました。
 明治時代になり、明治天皇がそれまでの都を京都から江戸に移しました。天皇家では、平安時代から宮中の花宴を代々開催していましたが、明治維新の混乱期や東京遷都で中断していました。1875年(明治8年)花宴の再開において、明治天皇は東京で初めて行う花宴の会場に、この墨堤の水戸徳川家小梅邸を選びました。
 その際に詠んだ歌がここに残されています。いかにも王政復古の気負いに満ちた若い帝の歌で、新都の歴史を訪ねたという歌です。

(2015年3月28日現在)

明治遷都後初の宮中花見(2)