北町観音堂(石観音堂)

北町観音堂(石観音堂)

 「東武練馬」駅付近の練馬(東京都練馬区)を歩いていたら、「北町観音堂(石観音堂)」を見かけました。

北町観音堂(石観音堂)
  ここには、天和2年(1682)銘の「北町聖観音座像」をはじめ馬頭観音や庚申塔など数多くの石造物があります。江戸周辺を探訪した小石川の僧が記した紀行文『遊歴雑記』にも、文化12年(1815)にここを訪れた記述があり、往来の人々の信仰や赤塚村への分岐道の目印ともなっていたことが分かります。

●練馬区指定有形民俗文化財「北町聖観音座像」 平成8年2月指定
  高さ270cm、区内最大の石仏。背には「武州河越多賀町隔夜浅草光岳宗智月参所 奉新造正観音為四恩報謝也 旹(時)天和二年八月…)、台座には川越街道沿いの29の地名が刻まれています。

●練馬区登録有形文化財「北町の仁王像」 平成11年1月登録
  向かって右、阿形像、左、吽形像。重厚な造りの像で、両像の背には「天和三年…奉立之施主光岳宗智…」の銘があり、聖観音座像建立の翌年に建てられたことが分かります。」

(2015年4月12日現在)

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