旧 湯島

旧 湯島(1)

 湯島(東京都文京区)を歩いていたら、旧町名案内「旧 湯島(昭和40年までの町名)」を見かけました。

 『和名抄』に、武蔵国豊島郡湯島郷とあり、また由之万ともある。また、『北国紀行』に由井島とある。
 『文政町方書上』には、湯島の名称はむかし温泉がわいたからとあるが、これは疑問である。不忍池は海であったから、湯島は島のようであったことは考えられる。
 旧湯島1丁目から6丁目までは、中山道の街道筋として古くから開けた古町である。古町とは寛永年間(1624~44)までに開けた町で、新年には将軍に目通りなどの特典が与えられた。
 旧2丁目には湯島聖堂(現存)、隣の旧3丁目には昌平コウがあった。明治になると、師範学校、高等師範学校がおかれ、ここは近代教育の発祥の地となった。

(2015年5月9日現在)

旧 湯島(2)

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