バックパッカーも厳しいものに

 SPA!(2011.3.1-8号)の「元[バックパッカー&ワーホリ]帰国後の大没落」という記事に、思わず見入っちゃいました。

 私、元バックパッカーです(笑)。

 大学卒業後、2ヶ月間という短期間ではありましたが、バックパッカーでアジア(タイ周辺)を旅してきました。
 そうしたことで、バックパッカーという文字には愛着があります。

 貧乏旅行なので、危険なこともあったりするものですが、幸いなことにそこまで危険な目にはあいませんでした。
 しかし、この記事でバックパッカーのリスクを感じます。日本でも世界でも不況ですね。日本での不況がバックパッカーへ大きな負の影響を与えています。
 好況の時は、仕事をしてお金を稼ぎ、仕事を辞めて、旅へ。そして、帰ってきてから、仕事をしてお金が溜まったら、また旅へ・・・。
 しかし、不況になると、そうはいかなくなる。しかも、バックパッカーという時が、経歴というものに邪魔になることも。

 下川裕治氏はこんなことを。
 「海外で見聞を広めてきた彼らの経験を評価してくれるのは今やシニア層くらい。それより下の世代は、『海外をフラフラしていた』とむしろマイナスに捉えているんです。企業の人事担当の多くはこちらの世代ですし。」
 といった具合で、バックパッカーの旅から帰ってきてもうまくいかず、しかも苛まれるようにも。

 ただし、こんなことも。
 「バックパッカーだと、同じ場所に長期滞在してしまう、“沈没”と呼ばれる旅行者ほど社会復帰が難しい。」「一方、沈没しなかったり、世界一周のように目的を持って旅をしている人は沈没するケースが少ない。」
 一概にはいえないかもしれないが、こういった傾向があるようだ。

 バックパッカーはなかなか良い評価は得られないのが今の状況だと感じます。
 どうしても旅に出たいのであれば、それは覚悟の上で出るか、旅の後もやっていけるようにすることも考えた方がいいのではないかと思います。
 ただ、バックパッカーをしたことを後悔はしていないし、良かったと思います。世間からはフラフラと遊んでいるように見えるかもしれませんが、旅をしている本人は悩んだりしていると思います。
 そうした中、前に進むために、旅をしているのではないかと。ただ、落とし穴もあるので、気をつけないといけないとも。

 仕事をするように、社会に出たら、バックパッカーをすることは難しくなります。だから、できるときにした方がいいと思います。
 沈没もいい。ただ、目的持っていろいろ活動することを忘れないではほしい。
 そうした経験は後々になって、力にもなると思います。

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