家という建物のすごさを味わったテント野宿

 私が三重県で大学生をしていたある夏に、三重県から九州へ。そして、九州を一回りの旅(旅行)に出たことがあります。
 その時の移動手段は原付バイク。そう。30km走行の50ccのバイク「ヤマハYB-1」。後ろに荷台をつけて、大きなバックパックリュックを背負い荷台にはテントを積み、旅に出かけました。

野宿をして家の素晴らしさを知る

 旅の前半は野宿が多く、どこかの駐車場やちょっとした公園でテントを張り、野宿をしていました。
 実は旅をするまでは「そこら辺で野宿すればいいや」と簡単に考えていましたが、実際に野宿をする場面になると、場所を探すのに悩んだりして・・・・・・やってみると意外と難しく・・・・・・、というか自分との戦いでした。
 ゆっくりしたいのであれば、人があまりいないところがいい。でも、人がいなさ過ぎると寂しかったり、怖かったり(笑)。しかし、人がいるところでは迷惑になったり。きちんとキャンプ場で夜を過ごせばいいんですが、序盤はそんなことも考えず「いける!」と思っていたら痛い目にあったわけです(笑)。

 そうやって失敗して学んでいくうちに、きちんとした1日の計画をたてるようになりました。
 今日はここまで移動して、この時間までにはキャンプ場に入る、と予定をたてて出発するようにしました。そうすると、キャンプ場でゆっくりとできたりして野宿の時の心配も減り、楽しめるようになりました。

 野宿をする楽しさを味わいつつテント野宿をしていたら、家というのは「すごいな!」って思いました。
 テントという一つのシートだけの境界線がいかに心細いかがわかりました。同時に、家という建物の良さを実感したわけです。ちょっとやそっとじゃそうそう壊れないというのはすごく心強いものがありました。安心感が全然違うんですね。

 テントの自由さはいいんですが、家という安心感を知ったことは、野宿をして良い経験をしたと思いました。