海幸橋

 築地市場海幸橋門で「海幸橋」(東京都中央区)がありました。

海幸橋(かいこうばし)

 海幸橋は、関東大震災復興事業の一環として、昭和2年10月に当時の東京市により架設されました。
 優美な形をしたこの橋は、ランガー式補剛タイドアーチ橋という構造形式に分類され、わが国初のランガー橋としてこの地に架けられました。また、点対称に配置された照明付きの親柱は、アムステルダム派デザインといわれ、橋梁デザイン史上貴重なものでした。
 このタイプで現存する橋は、江東区の平久運河に架かる白砂橋(昭和12年架橋)があります。
 皆様に70有余年親しまれたこの橋も、築地川東支川の埋め立てに伴い、撤去するにいたりました。
 中央区では、親柱を現地に修復保存(塗装色は、架橋当初のもの)し、海幸橋を後世に伝えることにしました。

平成14年3月
中央区土木部

(2018年2月24日現在)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする