駒澤大学耕雲館

駒澤大学耕雲館1

 駒澤大学(東京都世田谷区)に、「駒澤大学耕雲館」を見かけました。

「駒澤大学耕雲館
東京都選定歴史的建造物
所在地 世田谷区駒沢1-23-1
設計者 菅原 榮蔵
建築年 昭和3年(1928)

 関東大震災復興事業として、また大正14年の大学昇格にあわせたキャンパス整備の一環としてつくられた建物で、当初は図書館であった。平面の構成は2本の直交する軸線を中心に展開する中央の吹抜けホールとそれを囲む稲妻型の壁からなる。立面にはフランク・ロイド・ライト風のモチーフやセセッション(19世紀末の新芸術運動の一つ。分離派)、表現主義など、大正時代に流行した外来の新様式が巧みに折衷されている。
 閲覧室であった中央ホールの象徴的な空間個性は、本を読むという行為を崇高な営みに高めようという設計者の意図がうかがえる。全体構成の独創性や字通な折衷が見られる点で菅原榮蔵(1892~1968)の代表作といえる。」

(2015年12月4日現在)

駒澤大学耕雲館2

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